『レバレッジ・リーディング』読了

レバレッジ・リーディング

レバレッジ・リーディング


 読了したのは結構前ですが、感想を書きます。アウトプット大事です。やっぱり書くと覚えるんですよね。


 この本は多読の利点や、方法を紹介した本です。読もうと思ったきっかけは去年の一時期(id:gikan:20080110)、本を沢山読むために速読を考えようと思っていましたが、結構習得には時間がかかることであり、良書と呼ばれるものがあまり見つかりませんでした。
そこでid:higepon:20080625の記事にて、良書と紹介されていたのがこの本でした。

 まず、読み始めから共感してしまったのはこの一文。

ビジネス書には、努力の末に成功した人がその知識やノウハウを書いたものがたくさんあります。それを読むということは、成功した人のやり方から学ぶということにほかなりません。その知識やノウハウを自分流にアレンジして仕事に役立てれば、もっと効率よく仕事をすることができます。本を書いた人が何年も何十年もかけて体得したノウハウを、わずか一冊の本を読むだけで手に入れることができるのです。そのうえで自分なりの工夫を加えれば、早く、少ない労力で、成功にたどり着ける。(2ページ目9行目から14行目より)

 私が本を読もうと思ったきっかけとしての思いがあり、それは『本を読めばその人を通った道やノウハウを擬似的に体験することができる』ということだったのです。上記の文と内面的には一致しています。

 クリエイター寄りな人間になると、『教本やノウハウ本などを読んでしまうとオリジナルティがなくなってしまう気がするので読みません。』という方面にも行きがちです。(自分もそうでした)
しかし、結局はその本に書かれていることの道を通り、自分流にアレンジしたものを使う結末になってしまうと私は考えて直しました。本当にオリジナルティが出るとしたら、ラーメンでいうと一蘭ぐらい徹底しないと多分出ない気がします。(笑)
アニメだったら他のアニメは見ない、ゲームだったら他のゲームはプレイしない。例として、水口哲也さんはゲームやらないみたいですね。


 話が逸れてしまいました。多読の方法として、本の読み方も勉強になりました。
『何故その本を読むのか目的を考えてから読む、そうすることで必要なポイントのみを読むので無駄な時間がない。』という点です。センター試験とかになると問題集なので一通りやるというのもありますが、問題の傾向を見るとか、苦手な問題だけ解いてみるとかいろいろ方法がありますよというのと似ていますね。ゲーム雑誌でも自分の気になる記事だけ見るとかそんな感じのノリです。本を読むということに対して難しく考えない、大丈夫、本を読むことは怖くないよ。


 また、本を読むことはインプットだが、アウトプットが大事と書かれています。『インプットしただけではただの自己満足、アウトプットとして仕事に活かすこと、趣味に活かすことで意味がある』。これは記憶の部分にも関係してくるんですけど、ブログの記事に書くと自分の書いたポイントって覚えているんですよね。結局はてぶとかで見た記事って、読むだけのことが多いです。


 本を目的化する方法も書かれています。

  1. 本を読む目的を明確化
  2. 制限時間を設ける
  3. 全体を俯瞰する
  4. 読書開始

 ここで自分の考え方が変わったのは、3.全体を俯瞰するという点です。本書には「まえがき」「目次」「あとがき」を俯瞰しますと書かれていますが、どちらかというと一番前から順番に読んでいかなくても良いという、斜め読みをしようという点。自分の読み方としても、最近は全ページをなんとなくパラパラと読んで、どのような構成になっているか、どんな図があるかなどを確認してから読むようになりました。今までは順番に読んでいて苦痛だったので参考になりました。似た事例として、技術系書籍の読み方とか少し:quneのエントリが非常に参考になります。


 最後は自分の記憶に定着させる方法として、レバレッジメモの作り方を紹介しています。このメモを常時携帯し、暇があれば読むことで記憶に刻むということですね。試験勉強をしている学生みたいなものです。
これを作るには私の場合、プリンタを購入しないといけない気がします。何故か家のプリンタはインクがなくなるのが早いような気がします。このようなメモや、ログを印刷するのに適したプリンタなどがあれば教えていただけるとうれしいです。